Bluetoothスピーカーの冒険

スマート音響の新時代

JBL 4305Pは小型ながらもパワフルなアクティブスピーカー!同価格帯の人気機種と比較してみた

目次

比較概要

JBL 4305Pは、2022年7月に発売されたパワードスタジオモニタースピーカーです。ChromecastおよびAirplay2を介した高解像度ワイヤレスストリーミングとBluetooth接続に対応し、USB-B、光デジタル入力、XLR/6.3mmフォンジャック、3.5mm AUX入力など、豊富なデジタル&アナログ入力を装備しています。192kHz/24bitの高解像度DACを内蔵し、高感度なコンプレッションドライバー「2410H-2」とHDI(HIGH DEFINITION IMAGING)ホーンを搭載しています。価格はペアで22万円(税別)です。

この記事では、JBL 4305Pと同じような価格帯で人気のあるパワードスピーカーと比較してみます。比較機種は以下の2つです。

  • AIRPULSE A80:2021年4月に発売されたパワードスピーカーです。Bluetooth 5.0に対応し、光デジタル入力、USB-B入力、AUX入力を備えています。192kHz/24bitのDACを内蔵し、リボンツイーターと5.5インチのウーファーを搭載しています。価格はペアで10万円(税別)です。
  • Q Acoustics M20:2021年3月に発売されたパワードスピーカーです。Bluetooth 4.0に対応し、光デジタル入力、RCA入力、3.5mm AUX入力を備えています。96kHz/24bitのDACを内蔵し、ドーム型ツイーターと4インチのウーファーを搭載しています。価格はペアで8万円(税別)です。

これらのスピーカーはどれも小型ながらもパワフルなサウンドを提供するアクティブスピーカーですが、音質や機能にはそれぞれ特徴があります。次の比較表では、主な仕様や性能を一覧で見ることができます。さらに詳細な比較は後述します。

この記事では、JBL 4305Pが同価格帯の人気機種と比べてどんなメリットやデメリットがあるのか、具体的な例を挙げて解説していきます。JBL 4305Pに興味のある方はぜひ最後までお読みください。

比較表

比較機種 JBL 4305P AIRPULSE A80 Q Acoustics M20
イメージ
発売日 2022年7月 2021年4月 2021年3月
価格(税別) 22万円(ペア) 10万円(ペア) 8万円(ペア)
サイズ(幅×高さ×奥行き) 210×336×235mm 140×240×255mm 170×296×279mm
重量(片方) 6.8kg(プライマリー)/ 5.9kg(セカンダリー) 4.5kg(アクティブ)/ 3.5kg(パッシブ) 5.6kg(アクティブ)/ 4.9kg(パッシブ)
ウーファーのサイズと素材 5.25インチ、リブ付きブラックパルプコーン 5.5インチ、アルミニウムコーン 5インチ、パルプコーン
ツイーターのサイズと素材 1インチ、コンプレッションドライバー 0.8インチ、リボンツイーター 0.9インチ、ソフトドームツイーター
入力端子 USB-B, 光デジタル, LAN, XLR, 3.5mmミニジャック USB-B, 光デジタル, RCA, 3.5mmミニジャック USB-B, 光デジタル, RCA, 3.5mmミニジャック
ワイヤレス機能 Bluetooth, Chromecast, AirPlay 2, Roon Ready, MQA対応 Bluetooth, aptX HD対応 Bluetooth
サブウーファー出力 あり (80Hzハイパスフィルター付き) あり (80Hzハイパスフィルター付き) あり (80Hzハイパスフィルター付き)
低域出力切替え 0dB/-3dB -6dB/0dB/+6dB -6dB/0dB/+6dB

比較詳細

今回は、10万円以下で高音質なワイヤレスアクティブスピーカーを探している方におすすめの3機種を比較してみました。それぞれの特徴や音質の違いについて、詳しく解説していきます。

JBL 4305P

JBL 4305Pは、JBLの伝統的なモニタースピーカーのデザインと最新の機能を融合させたアクティブスピーカーです。1インチのコンプレッションドライバーとHDIホーンによる高域と、5.25インチのリブ付きパルプコーンによる低域が、バイアンプ駆動されています。USB-B、光デジタル、LAN端子などの豊富な入力端子に加えて、Bluetooth、Chromecast、AirPlay 2などのワイヤレス機能も備えています。また、Roon ReadyやMQAデコードにも対応しています。

JBL 4305Pの音は、パリッと爽快で力強いJBLサウンドです。音がぐんと前に張り出してくる緻密さと、音響エネルギーの揺るぎなさが印象的です。ヴォーカルの生々しさやベースやキックの実在感も素晴らしいです。低域は伸びはさほどありませんが、明るく弾む感じで中高域とバランスが取れています。ジャズやロックなどのハイレベル再生に得意とし、音量を上げても音ヌケが良く、ピークが不自然に抑えられることがありません。小音量でも音が痩せずに音楽の輪郭をくっきりと描きます。

AIRPULSE A80

AIRPULSE A80は、フィル・ジョーンズが設計したアクティブスピーカーです。リボンツイーターとアルミ合金コーンウーファーを搭載し、高解像度と高速応答性を実現しています。USB-B、光デジタル、アナログ入力に加えて、Bluetooth V5.0にも対応しています。aptXコーデックもサポートしています。また、低音と高音のレベル調整が可能なリモコンが付属しています。

AIRPULSE A80の音は、リボンツイーターの特徴である透明感と伸びのある高域と、アルミ合金コーンウーファーの特徴であるタイトでパンチのある低域が印象的です。中域もクリアで自然な再現性があります。音場は広く開いており、定位感や奥行き感も優れています。ポップスやロックなどの躍動感のある音楽に向いており、小型ながらも迫力のあるサウンドが楽しめます。

Q Acoustics M20

Q Acoustics M20は、英国のメーカーQ Acousticsのアクティブスピーカーです。パルプコーンウーファーとソフトドームツイーターを搭載し、バランスの良い音質を目指しています。USB-B、光デジタル、アナログ入力に加えて、Bluetoothにも対応しています。低域特性を調整するEQスイッチやサブウーファー出力端子も備えています。

Q Acoustics M20の音は、柔らかく温かみのあるサウンドです。高域は滑らかで穏やかでありながら、細部までしっかりと聞こえます。低域は深く豊かでありながら、ぼやけることなく締まっています。中域は豊かで表情豊かでありながら、主張しすぎることなく自然に溶け込みます。ジャズやクラシックなどの繊細さや美しさを求められる音楽に向いており、小音量でも音楽の魅力を引き出します。

メリットとデメリット

AIRPULSE A80

  • メリット
    • リボンツイーターとアルミ合金コーンウーファーの組み合わせにより、高解像度と高速応答性を実現している。
    • USB-B、光デジタル、アナログ入力に加えて、Bluetooth V5.0にも対応しており、aptXコーデックもサポートしている。
    • 低音と高音のレベル調整が可能なリモコンが付属しており、音質の微調整ができる。
    • 透明感と伸びのある高域と、タイトでパンチのある低域が印象的で、音場も広く開いている。
    • ポップスやロックなどの躍動感のある音楽に向いており、小型ながらも迫力のあるサウンドが楽しめる。
  • デメリット
    • リボンツイーターは指向性が強く、聴く位置によって音質が変わりやすい。
    • アルミ合金コーンウーファーは低域の伸びがやや物足りなく感じられる場合がある。
    • 中域はクリアで自然だが、やや控えめに聞こえることもある。
    • ジャズやクラシックなどの繊細さや美しさを求められる音楽には不向きな場合がある。
    • 小音量では音楽の魅力を引き出しづらい場合がある。

Q Acoustics M20

  • メリット
    • パルプコーンウーファーとソフトドームツイーターの組み合わせにより、バランスの良い音質を目指している。
    • USB-B、光デジタル、アナログ入力に加えて、Bluetoothにも対応しており、低域特性を調整するEQスイッチやサブウーファー出力端子も備えている。
    • 柔らかく温かみのあるサウンドで、高域は滑らかで穏やかでありながら細部までしっかりと聞こえる。
    • 低域は深く豊かでありながらぼやけることなく締まっており、中域は豊かで表情豊かでありながら自然に溶け込む。
    • ジャズやクラシックなどの繊細さや美しさを求められる音楽に向いており、小音量でも音楽の魅力を引き出す。
  • デメリット
    • パルプコーンウーファーは重量感がありすぎて低域の速度感がやや劣る場合がある。
    • ソフトドームツイーターは伸びやかさに欠けて高域の透明感がやや不足する場合がある。
    • 音場は広く開いていないため、定位感や奥行き感が劣る場合がある。
    • ポップスやロックなどの躍動感のある音楽には不向きな場合がある。
    • 音量を上げると音楽のスケール感が大きくならず、音ヌケが悪くなる場合がある。

まとめ

今回は、JBL 4305P、AIRPULSE A80、Q Acoustics M20の3つのアクティブスピーカーを比較しました。それぞれにメリットとデメリットがありますが、どれも高音質で多機能なスピーカーです。しかし、音楽のジャンルや好みによって、おすすめするスピーカーは異なります。

JBL 4305Pは、コンプレッションドライバーとホーンの組み合わせにより、パリッと爽快なJBLサウンドを実現しています。音量を上げても音ヌケが良く、音楽のスケール感が大きくなります。ジャズやロックなどの躍動感のある音楽に向いています。また、Roon ReadyやMQAデコードなどの最新機能も備えています。ただし、価格は3つの中で最も高く、ペア22万円となっています。

AIRPULSE A80は、リボンツイーターとアルミ合金コーンウーファーの組み合わせにより、高解像度と高速応答性を実現しています。透明感と伸びのある高域と、タイトでパンチのある低域が印象的で、音場も広く開いています。ポップスやロックなどの躍動感のある音楽に向いています。また、Bluetooth V5.0にも対応しており、aptXコーデックもサポートしています。価格はペア95,000円とリーズナブルです。

Q Acoustics M20は、パルプコーンウーファーとソフトドームツイーターの組み合わせにより、バランスの良い音質を目指しています。柔らかく温かみのあるサウンドで、高域は滑らかで穏やかでありながら細部までしっかりと聞こえます。低域は深く豊かでありながらぼやけることなく締まっており、中域は豊かで表情豊かでありながら自然に溶け込みます。ジャズやクラシックなどの繊細さや美しさを求められる音楽に向いています。また、Bluetoothにも対応しており、低域特性を調整するEQスイッチやサブウーファー出力端子も備えています。価格はペア95,700円とリーズナブルです。

以上のことから、ぼくがベストチョイスとしておすすめするスピーカーはQ Acoustics M20です。その理由は以下の通りです。

  • M20は3つの中で最もバランスの良い音質を持っており、どんな音楽ジャンルにも対応できます。
  • M20は小音量でも音楽の魅力を引き出せるため、家庭環境でも快適に聴けます。
  • M20は低域特性を調整するEQスイッチやサブウーファー出力端子を備えており、設置場所や好みに合わせて音質の微調整ができます。
  • M20はペア95,700円というリーズナブルな価格で、高音質と多機能を兼ね備えています。

したがって、音楽をバランス良く楽しみたい方や、小音量でも満足できるサウンドを求める方には、Q Acoustics M20がおすすめです。

引用

JBL 4305Pのメーカーサイトはこちら です。

AIRPULSE A80のメーカーサイトはこちら です。

Q Acoustics M20のメーカーサイトはこちら です。