目次
比較概要
今回は、2023年1月に発売されたSONYの全方位スピーカー「SRS-RA5000」を、同じくSONYの「SRS-XB43」と、アンカー・ジャパンの「Soundcore 3」の2機種と比較してみました。
これらのスピーカーは、ワイヤレスで音楽を楽しめるBluetoothスピーカーです。価格帯は2万円台から3万円台で、人気の高音質モデルです。
それぞれの特徴は以下の通りです。
- SRS-RA5000 :全方位スピーカーで部屋中が音楽で満たされる。360 Reality Audioに対応し、臨場感あふれるサウンドが楽しめる。
- SRS-XB43 :重低音が魅力のエクストラベーススピーカー。防水・防塵・耐衝撃性能に優れ、アウトドアでも使える。
- Soundcore 3 :コンパクトながら高音質なスピーカー。バッテリー持ちがよく、最大24時間の連続再生が可能。
それでは、詳しく見ていきましょう。
比較表
比較項目 | SONY SRS-RA5000 | SONY SRS-XB43 | Anker Soundcore 3 |
---|---|---|---|
イメージ | |||
価格(税込) | 66,000円 | 25,300円 | 6,999円 |
サイズ(幅×高さ×奥行き) | 235×329×225 mm | 325×123×117 mm | 165×80×48 mm |
重量 | 4.9 kg | 2.95 kg | 0.64 kg |
スピーカー構成 | 上向きスピーカー×3 ミッドスピーカー×3 サブウーファー×1 |
フルレンジスピーカー×2 ツイーター×2 パッシブラジエーター×2 |
フルレンジスピーカー×2 パッシブラジエーター×1 |
出力(RMS) | - | - | 16 W |
バッテリー持続時間 | なし(AC電源のみ) | 約24時間 | 約15時間 |
防水・防塵性能 | なし | IP67 | IPX7 |
音声アシスタント対応 | Alexa, Googleアシスタント(スマホ経由) | Alexa, Googleアシスタント(スマホ経由) | なし |
360 Reality Audio対応 | ○ | × | × |
Immersive AE機能 | ○ | × | × |
ハイレゾ対応 | ○ | × | × |
比較詳細
ここでは、SONY SRS-RA5000、SRS-XB43、Soundcore 3の3つのスピーカーを機能や性能などの面から比較してみます。
音質
音質はスピーカー選びにおいて最も重要な要素の一つです。この点では、SONY SRS-RA5000が他の2つのスピーカーを圧倒しています。なぜなら、SONY SRS-RA5000は、ソニー独自の最新技術である「360 Reality Audio」に対応しており、まるで生演奏を聞いているかのような立体感のある音楽を楽しむことができるからです。
「360 Reality Audio」は、オブジェクトベースのソニーの360立体音響技術を使った新しい音楽体験で、ボーカルやコーラス、楽器などの音源一つひとつに位置情報をつけ、球状の空間に配置します。アーティストの生演奏に囲まれているかのような、没入感のある立体的な音場を体感できます。
SONY SRS-RA5000は、上向きに46mm径のスピーカー3つ、中央部に水平方向の46mm径スピーカーが3つ、下向きに70mm径のサブウーファー1つの、計7スピーカー構成で、「360 Reality Audio」を最大限に再現します。また、フルデジタルアンプ「S-Master HX」が搭載されており、ハイレゾ対応で非常に高音質です。さらに、アップスケーリング技術「DSEE HX」により、ワイヤレスでも高音質で音楽を楽しめます。
SRS-XB43とSoundcore 3は、「360 Reality Audio」には対応していませんが、それぞれに特徴的な音質を提供します。SRS-XB43は、「EXTRA BASS」による重低音や、「ライブサウンド」モードによる臨場感が魅力です。Soundcore 3は、「BassUp」テクノロジーにより低域を強化しつつ、「Titaniumドライバー」と「DSPテクノロジー」によりクリアでバランスの良いサウンドを実現します。
音質にこだわるなら、SONY SRS-RA5000がおすすめです。重低音が好きならSRS-XB43が良いでしょう。コスパ重視ならSoundcore 3が選択肢となります。
デザイン
デザインもスピーカー選びにおいて重要な要素の一つです。この点では、SONY SRS-RA5000が最も個性的で目を引くデザインをしています。中央部がくびれた独特のフォルムと上向きの3つのスピーカーが特徴的で、まるで芸術品のようです。底部には床に反射する形でステータスを表示するLEDがあり、360 Reality Audioソースの再生中は緑色に、2D (2ch)ソースの再生中は白に光ります。
SRS-XB43とSoundcore 3は、比較的シンプルでスタイリッシュなデザインをしています。SRS-XB43は、サイドにライトが付いており、音楽に合わせて色やパターンが変化します。Soundcore 3は、コンパクトで持ち運びやすいサイズ感が魅力です。どちらも防水・防塵性能を備えており、屋外での使用にも適しています。
デザインにこだわるなら、SONY SRS-RA5000がおすすめです。ライトが好きならSRS-XB43が良いでしょう。コンパクトさが好きならSoundcore 3が選択肢となります。
操作性
操作性はスピーカーの使い勝手に影響する要素です。この点では、SONY SRS-RA5000とSRS-XB43が優れています。なぜなら、両方ともソニーのスマートフォンアプリ「Music Center」に対応しており、スピーカーの設定や音質調整などをスマホから簡単に行えるからです。
「Music Center」では、音量や再生・停止などの基本操作はもちろん、ライトの色やパターン(SRS-XB43のみ)、サウンドモードやイコライザーなどの音質設定、バッテリー残量や接続状況などの情報も確認できます。また、複数台のスピーカーを連携させて同時に音楽を再生する「ワイヤレスパーティーチェーン」や「ステレオペア」機能も「Music Center」から操作できます。
Soundcore 3は、「Soundcore」アプリに対応していますが、機能は「Music Center」よりも限られています。音量や再生・停止などの基本操作と、イコライザーの設定くらいしかできません。また、「Soundcore」アプリは接続が不安定で、時々エラーが発生することがあります。
操作性にこだわるなら、SONY SRS-RA5000かSRS-XB43がおすすめです。アプリが不要ならSoundcore 3でも問題ありません。
バッテリー
バッテリーはスピーカーの持ち運びや屋外での使用に影響する要素です。この点では、SONY SRS-XB43とSoundcore 3が優れています。なぜなら、両方とも内蔵バッテリーを搭載しており、コンセントに繋がなくても音楽を再生できるからです。
SONY SRS-XB43は、約24時間の連続再生が可能です。また、USBポートを備えており、スマホなどの充電にも使えます。Soundcore 3は、約15時間の連続再生が可能です。USB-Cポートを備えており、急速充電に対応しています。
SONY SRS-RA5000は、内蔵バッテリーを搭載していません。常にACアダプタで電源を供給する必要があります。そのため、持ち運びや屋外での使用には向いていません。
バッテリーにこだわるなら、SONY SRS-XB43かSoundcore 3がおすすめです。常時電源に繋げることができるならSONY SRS-RA5000でも問題ありません。
価格
価格はスピーカー選びにおいて最も重要な要素の一つです。この点では、Soundcore 3が他の2つのスピーカーを圧倒しています。なぜなら、Soundcore 3は約8,000円と非常に安価であるのに対し、SONY SRS-RA5000は約66,000円、SRS-XB43は約25,000円と高価であるからです。
Soundcore 3は、コスパの高いスピーカーとして評価されています。音質やデザイン、操作性などの面で妥協しないなら、SONY SRS-RA5000かSRS-XB43がおすすめです。予算に余裕があるならSONY SRS-RA5000が最高の選択となります。
メリットとデメリット
ここでは、SONY SRS-RA5000、SRS-XB43、Soundcore 3の3つのスピーカーのメリットとデメリットをまとめてみます。
SONY SRS-RA5000
メリット
- 「360 Reality Audio」に対応しており、生演奏のような立体的な音楽を楽しめる。
- ハイレゾ対応で高音質な音楽を再生できる。
- 「Music Center」アプリでスピーカーの設定や音質調整などができる。
- 個性的で目を引くデザインをしている。
デメリット
- 内蔵バッテリーがなく、常にACアダプタで電源を供給する必要がある。
- 重量が約4.9kgと重く、持ち運びには向いていない。
- 価格が約66,000円と高価である。
SONY SRS-XB43
メリット
- 「EXTRA BASS」による重低音や、「ライブサウンド」モードによる臨場感が魅力的である。
- 「Music Center」アプリでスピーカーの設定や音質調整などができる。
- サイドにライトが付いており、音楽に合わせて色やパターンが変化する。
- 内蔵バッテリーを搭載しており、約24時間の連続再生が可能である。
- 防水・防塵性能を備えており、屋外での使用にも適している。
デメリット
- 「360 Reality Audio」には対応していない。
- 重量が約3kgとやや重い。
- 価格が約25,000円とやや高めである。
Soundcore 3
メリット
- 「BassUp」テクノロジーにより低域を強化しつつ、「Titaniumドライバー」と「DSPテクノロジー」によりクリアでバランスの良いサウンドを実現する。
- コンパクトで持ち運びやすいサイズ感が魅力的である。
- 内蔵バッテリーを搭載しており、約15時間の連続再生が可能である。
- 防水・防塵性能を備えており、屋外での使用にも適している。
- 価格が約8,000円と非常に安価である。
デメリット
- 「360 Reality Audio」には対応していない。
- 「Soundcore」アプリの機能が限られており、接続が不安定なことがある。
まとめ
今回は、SONY SRS-RA5000、SRS-XB43、Soundcore 3の3つのスピーカーを比較しました。それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますが、どれがベストチョイスかというと、音質にこだわる人にはSONY SRS-RA5000がおすすめです。
SONY SRS-RA5000は、ソニー独自の最新技術である「360 Reality Audio」に対応しており、まるで生演奏を聞いているかのような立体感のある音楽を楽しむことができます。また、ハイレゾ対応で高音質な音楽を再生できます。さらに、「Music Center」アプリでスピーカーの設定や音質調整などができます。個性的で目を引くデザインも魅力的です。
ただし、SONY SRS-RA5000は内蔵バッテリーがなく、常にACアダプタで電源を供給する必要があります。そのため、持ち運びや屋外での使用には向いていません。また、価格が約66,000円と高価です。予算に余裕がある人に向いています。
もし、重低音が好きな人やライトが好きな人は、SONY SRS-XB43も検討してみてください。SRS-XB43は、「EXTRA BASS」による重低音や、「ライブサウンド」モードによる臨場感が魅力です。サイドにライトが付いており、音楽に合わせて色やパターンが変化します。「Music Center」アプリにも対応しています。内蔵バッテリーを搭載しており、約24時間の連続再生が可能です。防水・防塵性能も備えています。
ただし、SONY SRS-XB43は「360 Reality Audio」には対応していません。重量が約3kgとやや重いです。価格も約25,000円とやや高めです。
もし、コスパ重視の人やコンパクトさが好きな人は、Soundcore 3も検討してみてください。Soundcore 3は、「BassUp」テクノロジーにより低域を強化しつつ、「Titaniumドライバー」と「DSPテクノロジー」によりクリアでバランスの良いサウンドを実現します。コンパクトで持ち運びやすいサイズ感が魅力です。内蔵バッテリーを搭載しており、約15時間の連続再生が可能です。防水・防塵性能も備えています。
ただし、Soundcore 3は「360 Reality Audio」には対応していません。「Soundcore」アプリの機能が限られており、接続が不安定なことがあります。
以上のことから、音質にこだわる人にはSONY SRS-RA5000がベストチョイスだと言えます。生演奏のような立体的な音楽を楽しみたい人はぜひSONY SRS-RA5000を試してみてください。
引用
今回比較した機種のメーカーサイトは以下の通りです。